気持ちよさの仕組みを知ると、やめられない理由が見えてくる。
約3分で読めます(目安)
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甘いものに手が伸びる。ついスマートフォンを開いてしまう。やめたいのにやめられない行動を、意志の弱さで片づける前に、「気持ちいい」と感じる仕組みのほうを知っておきたい。
この本をすすめる理由
『快感回路』は、神経科学者のデイヴィッド・J・リンデンが、人が快感を覚える脳の仕組みを解説した本です。扱うテーマは、セックス、ドラッグ、アルコール、高カロリーの食べ物、ギャンブル、そして寄付のような善い行いまで。一見ばらばらな行動を、同じ「快感回路」という視点から並べて見せてくれます。
すすめたい理由は、快感と依存を「悪いもの」として遠ざけるのではなく、仕組みとして理解できること。何かに夢中になるのも、やめられなくなるのも、同じ脳の働きの延長にあると知ると、自分の行動を少し冷静に見られるようになります。
読んでみて
脳科学の本を初めて読む人にも、すごく読みやすい一冊です。専門的な話を扱いながら、身近な行動から話が始まるので、途中で置いていかれる感じがありません。
性的な話が多いと感じるかもしれません。ただ、快感について理解を深めようとすると、そこは避けては通れないテーマです。人が強く求めるものを正面から扱っているからこそ、快感の仕組みがはっきり見えてきます。
『習慣と脳の科学』と並べて読む
本棚の『習慣と脳の科学』が「なぜ同じ行動を繰り返すのか」を扱う本だとすれば、『快感回路』は「なぜそれを求めてしまうのか」を扱う本です。習慣の仕組みと、快感の仕組み。両方を知っておくと、変えたい行動を見るときの視点が増えます。
一つの「やめられない」を持って読む
読むときは、自分がやめられないと感じている行動を一つ思い浮かべてみる。それが本のどのテーマに近いのかを考えながら読むと、話が自分ごとになります。
これは本書の内容をそのまま紹介したものではなく、読書のための提案です。仕組みを知ることがそのまま行動を変える方法になるわけではありませんが、「なぜ自分はこうなのか」を考える入口にはなります。
快楽に振り回されたくない人にも、人間の欲求そのものに興味がある人にも。文庫で手に取りやすい一冊です。
この本を手に取る
快感回路――なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
デイヴィッド・J・リンデン / 岩坂彰 訳 / 河出文庫
ISBN:9784309463988
書籍内容の参照:紀伊國屋書店の書籍紹介。紹介文をもとに、すすめる理由と読むときの視点をまとめています。
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