2026.10.13 / BODY / RESEARCH

ドーパミンは多いほどいい? 75研究が示した「逆U字」の意味

約2分で読めます(目安)

「ドーパミンが必要なら、多いほど良い」と考えたくなる。しかし、作業記憶を調べた研究の統合結果はそう単純ではなかった。

目次

75研究のメタ分析は何を調べたか

2022年のWeberらのメタ分析は646論文を評価し、基準を満たした75研究を統合した。対象にはヒトだけでなく、霊長類・げっ歯類の実験も含まれる [1]。健康成人がサプリを摂った研究を75件集めたわけではない。

逆U字型の関係とは

低い作用 → 中程度の作用 → 高い作用
低い成績 ↗ 良好な成績 ↘ 低い成績

ドーパミンやD1受容体の指標と作業記憶の関係に、負の二次曲線が合うという結果だった。ドーパミン指標のモデルは成績の分散の約10%、D1受容体指標は約26%を説明した [1]。これらは「ドーパミンを10%増やすと能力が上がる」という意味ではない。

実生活への一般化には注意が必要

脳の領域、受容体、課題、個人の状態によって結果は変わる。個人の「理想のドーパミン値」を定めた研究ではなく、食品やサプリで安全に最適化できるという根拠でもない。

← 「ドーパミンから習慣へ」に戻る

もう1問 ○×クイズ