2026.10.13 / BODY / RESEARCH

レボドパで脳内ドーパミンは増やせる? 健康な人への効果と副作用

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ドーパミンに近い物質を飲めば効果も強いのではないか。その発想には、治療効果と能力向上を混同しやすい落とし穴がある。

目次

パーキンソン病の治療効果は確立している

2004年のELLDOPA試験では初期パーキンソン病患者361人を比較した。42週時点の症状スコア変化は、プラセボ群で+7.8点、レボドパ600mg/日群で−1.4点だった(値が大きいほど症状が重い指標) [1]。これは運動症状の治療に関する結果である。

病気の進行そのものを止めるのか

2019年のLEAP試験では445人を早期開始と遅延開始に割り付けた。80週時点の症状スコア変化の群間差は1.0点(95%信頼区間−1.5〜3.5、p=0.44)で、疾患の進行を遅くする効果は確認されなかった [2]。

健康な人の能力向上とは別問題

患者で症状を改善する事実を、健康な人が摂取すると集中力が増すという主張には転用できない。ドーパミン系は課題や個人差によって良い結果と悪い結果が出る可能性がある。

副作用と実用上の注意

処方薬のレボドパ・カルビドパには吐き気、めまい、起立時のふらつき、不随意運動、幻覚、衝動制御の問題などがある [3]。健康な人が仕事や勉強を目的に自己使用することは勧められない。

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