2026.10.06 / FOOD & SCIENCE

コーヒーの選び方と淹れ方。ペーパーフィルターとデカフェ

約4分で読めます(目安)

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「コーヒーは、本当に体に悪いのか」では、ふつうの量のコーヒーは、おおむね安全と考えられていることを整理した。

QUIZコーヒーで、体への影響がいちばん大きく変わるのは? A.豆の産地 B.焙煎の深さ C.淹れ方答えを見る

C. 淹れ方。

LDLコレステロールを上げる油の成分は、紙のフィルターでほとんど取り除かれる。フィルターを通さない淹れ方とでは、研究の結果に差が出ていた。

では、どんなコーヒーを、どう淹れればいいのか。調べてみると、意外に大きいのは淹れ方だった。

目次

ペーパーフィルターは、コーヒーの油を減らす

コーヒー豆には、カフェストールとカーウェオールという油の成分(ジテルペン)が含まれている。これらは、血液中のLDLコレステロールを上げることが分かっている。

コーヒーとコレステロールについてのランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、コーヒーを飲むとコレステロールが上がる傾向は、煮出したコーヒーなど、フィルターを通さないコーヒーで大きく、紙のフィルターで淹れたコーヒーではほとんど見られなかった [1]。紙のフィルターが、この油の成分を受け止めるためと考えられている。

淹れ方の違いは、長い追跡研究にも表れていた

ノルウェーで50万人あまりを平均20年追跡した研究では、コーヒーを飲まない人と比べて、フィルターで淹れたコーヒーを飲む人は死亡リスクが低かった。一方、フィルターを通さないコーヒーを飲む人では、その関係は弱かった。死亡リスクが最も低かったのは、フィルターで淹れたコーヒーを1日1〜4杯飲む人だった [2]。

これも観察研究なので、淹れ方だけが原因とは言い切れない。それでも、コレステロールの実験の結果と同じ方向を向いている。

POINT

体のことを考えるなら、コーヒーは紙のフィルターで淹れる。

カフェインを減らしたいなら、デカフェ

夜に飲みたいときや、妊娠中・授乳中などでカフェインを控えたいときは、カフェインを取り除いた「デカフェ」「カフェインレス」のコーヒーがある。

ただし、カフェインがゼロになるわけではない。どこまで取り除けば「カフェインレス」と書けるかは国によって違い、日本では、業界の基準で、カフェインを90%以上取り除いたものが「カフェインレスコーヒー」とされている [3]。たくさん飲めば、そのぶんカフェインもとることになる。

甘いコーヒー飲料は、表示を見る

缶やペットボトルのコーヒー飲料には、砂糖や乳製品が入ったものも多い。コーヒーそのものの研究の結果は、砂糖がたっぷり入った飲料にはそのまま当てはまらない。

買うときは、栄養成分表示の「炭水化物(糖質)」の量や、原材料の最初に砂糖が来ていないかを見る。毎日飲むなら、無糖を選ぶほうが、血糖値のことを考えても安心だ。

まとめ

見るところ選ぶもの
淹れ方紙のフィルターで淹れる(ペーパードリップ)
カフェイン夜や控えたいときはデカフェ。ゼロではないので量に注意
飲料毎日なら無糖。表示で糖質を確かめる
量と時間もとの記事の目安(1日400mgまで、午後遅くは控えめ)

この目安で選ぶなら

参考文献

1. Jee SH, He J, Appel LJ, Whelton PK, Suh I, Klag MJ. (2001). Coffee consumption and serum lipids: a meta-analysis of randomized controlled clinical trials. American Journal of Epidemiology, 153(4), 353–362.

2. Tverdal A, Selmer R, Cohen JM, Thelle DS. (2020). Coffee consumption and mortality from cardiovascular diseases and total mortality: Does the brewing method matter? European Journal of Preventive Cardiology, 27(18), 1986–1993.

3. 全日本コーヒー公正取引協議会. レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約.

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