昼寝は、何分がいいのか
約3分で読めます(目安)
昼ごはんのあと、どうしても眠くなる。少し寝ればすっきりするはずなのに、起きたらかえって頭が重い。
昼寝には、効くものと、逆効果になるものがあるようです。違いを分けるのは、長さでした。
目次
10分の昼寝が、いちばん効果的だった
オーストラリアの実験では、前の晩の睡眠を5時間に制限した若い大人24人に、午後に0分、5分、10分、20分、30分の昼寝をしてもらい、その後の眠気や作業の成績を比べました [1]。
その結果、昼寝をしない場合と比べて、10分の昼寝では、起きた直後から眠気が減り、作業の成績も良くなりました。研究者たちは、調べた長さの中では、10分がいちばん効果的だったとまとめています。
長く寝ると、起きたあとにぼんやりする
一方、30分の昼寝では、起きた直後に眠気や作業の成績がかえって悪くなっていました [1]。深い眠りに入りかけたところで起きると、しばらく頭がぼんやりした状態が続きます。これは「睡眠慣性」と呼ばれています。
昼寝のあとに頭が重いのは、寝すぎて、この状態で起きているからかもしれません。
POINT
昼寝は長いほど回復する、とは限らない。短く切り上げるほうが、起きたあとが楽になる。
昼寝の前に、コーヒーを飲む
日本の実験では、昼寝の直前にカフェインをとってから20分の昼寝をすると、昼寝だけ、カフェインだけの場合よりも、起きたあとの眠気が少なく、作業の成績も良かったと報告されています [2]。カフェインは飲んでから効き始めるまでに時間がかかるので、ちょうど起きるころに効いてくる、という考え方です。
ただし、これは大学生10人の小さな実験です。また、「コーヒーは、本当に体に悪いのか」で書いたように、寝る6時間前のカフェインでも夜の睡眠が短くなった実験があります。試すなら、午後の早い時間だけにしておきたいところです。
昼寝のとり方
- 長さ:10〜20分を目安に、アラームをかける
- 時間帯:午後の早い時間に。夕方以降の昼寝は、夜に眠りにくくなる
- 姿勢:机にうつぶせ、椅子にもたれるなど、深く眠りすぎない姿勢で
- コーヒー:使うなら昼寝の直前に。夕方は避ける
昼寝は、夜の睡眠の代わりではない
昼寝は、午後の眠気を一時的にやわらげる方法です。「休日の『寝だめ』で、睡眠不足は取り返せるのか」で書いたように、睡眠不足の影響は、あとから寝ても消えないことがあります。
毎日のように強い眠気がある場合は、夜の睡眠が足りていないか、睡眠の病気が隠れていることもあります。続くときは、医療機関に相談してください。
参考文献
1. Brooks A, Lack L. (2006). A brief afternoon nap following nocturnal sleep restriction: which nap duration is most recuperative? Sleep, 29(6), 831–840.
2. Hayashi M, Masuda A, Hori T. (2003). The alerting effects of caffeine, bright light and face washing after a short daytime nap. Clinical Neurophysiology, 114(12), 2268–2278.