2026.10.06 / BODY / SLEEP

昼寝は、何分がいいのか

約3分で読めます(目安)

昼ごはんのあと、どうしても眠くなる。少し寝ればすっきりするはずなのに、起きたらかえって頭が重い。

昼寝には、効くものと、逆効果になるものがあるようです。違いを分けるのは、長さでした。

目次

10分の昼寝が、いちばん効果的だった

オーストラリアの実験では、前の晩の睡眠を5時間に制限した若い大人24人に、午後に0分、5分、10分、20分、30分の昼寝をしてもらい、その後の眠気や作業の成績を比べました [1]。

その結果、昼寝をしない場合と比べて、10分の昼寝では、起きた直後から眠気が減り、作業の成績も良くなりました。研究者たちは、調べた長さの中では、10分がいちばん効果的だったとまとめています。

長く寝ると、起きたあとにぼんやりする

一方、30分の昼寝では、起きた直後に眠気や作業の成績がかえって悪くなっていました [1]。深い眠りに入りかけたところで起きると、しばらく頭がぼんやりした状態が続きます。これは「睡眠慣性」と呼ばれています。

昼寝のあとに頭が重いのは、寝すぎて、この状態で起きているからかもしれません。

POINT

昼寝は長いほど回復する、とは限らない。短く切り上げるほうが、起きたあとが楽になる。

昼寝の前に、コーヒーを飲む

日本の実験では、昼寝の直前にカフェインをとってから20分の昼寝をすると、昼寝だけ、カフェインだけの場合よりも、起きたあとの眠気が少なく、作業の成績も良かったと報告されています [2]。カフェインは飲んでから効き始めるまでに時間がかかるので、ちょうど起きるころに効いてくる、という考え方です。

ただし、これは大学生10人の小さな実験です。また、「コーヒーは、本当に体に悪いのか」で書いたように、寝る6時間前のカフェインでも夜の睡眠が短くなった実験があります。試すなら、午後の早い時間だけにしておきたいところです。

昼寝のとり方

昼寝は、夜の睡眠の代わりではない

昼寝は、午後の眠気を一時的にやわらげる方法です。「休日の『寝だめ』で、睡眠不足は取り返せるのか」で書いたように、睡眠不足の影響は、あとから寝ても消えないことがあります。

毎日のように強い眠気がある場合は、夜の睡眠が足りていないか、睡眠の病気が隠れていることもあります。続くときは、医療機関に相談してください。

参考文献

1. Brooks A, Lack L. (2006). A brief afternoon nap following nocturnal sleep restriction: which nap duration is most recuperative? Sleep, 29(6), 831–840.

2. Hayashi M, Masuda A, Hori T. (2003). The alerting effects of caffeine, bright light and face washing after a short daytime nap. Clinical Neurophysiology, 114(12), 2268–2278.